仮想通貨（暗号通貨）に携わった事がある人なら、MetaMask（メタマスク）というものを聞いたことがあると思います。
MetaMask（メタマスク）とは、イーサリアム「ETH」を保管するためのWebウォレットです。
イーサリアムベースのDApps（分散型アプリケーション）や、ブロックチェーンゲームと連携する事もできます。
ここでは、
・MetaMaskとは何なのか
・初期設定方法
・MetaMaskの入出金方法
・MetaMaskのアカウントを復元する方法
に関して説明します。
MetaMaskの利用が初めての方や、使い方がいまいち分からない方は是非御覧ください。
MetaMask（メタマスク）とは
MetaMaskは、ブラウザの拡張機能やスマホアプリにより使用可能になるWebウォレットになります。
イーサリアム(ETH)や、ERC20準拠のイーサリアム系のトークンを保管することができます。
MetaMaskにはパソコンで利用するデスクトップウォレットと、スマホで利用するモバイルウォレットの2つがあります。
そのため、MetaMaskはPCとスマートフォンで利用することができます。
・PCでの利用はWebブラウザ拡張機能として利用
・スマホでの利用は専用アプリをインストール
以下、MetaMask対応のブラウザ
・Google Chrome
・Firefox
・Brave
・Microsoft Edge
MetaMaskのインストール方法
MetaMaskを使用するには、PCではWebブラウザの拡張機能を追加する必要があり、スマホではアプリをインストール必要があります。
ここではそれぞれのインストール方法を解説していきたいと思います。
PCでのインストール方法
最初にPCでGoogle Chromeの拡張機能としてMetaMaskをインストールする方法をご紹介します。
まず、Chromeウェブストアにアクセスして、MetaMaskを検索します。
MetaMaskの拡張機能ページを選択し、右上の「Chromeに追加」をクリックします。
クリックするとポップアップが下の画像のように表示されるので「拡張機能を追加」をクリックしてください。
以上で、PCでのMetaMask（メタマスク）のインストールは終わりです。
スマホでのインストール方法
続いて、スマホでMetaMaskをインストールする方法ですが、
・Androidの方はGooglePlayストア
・iOSの方はappStore
からMetaMaskを検索しインストールするだけになります。
下の画像はGooglePlayストアの場合です。
MetaMaskの初期設定方法
MetaMaskのPCとスマホアプリでの初期設定方法を解説していきます。
PCでの初期設定方法
MetaMaskのインストールが完了したら、初期設定を行います。
まず、Google Chromeを起動し、さきほど追加したMetaMaskのアイコンをクリックします。
クリックすると下の画像のような画面が表示されるので、「はじめる」をクリックします。
MetaMaskのウォレットを持っていない方は「ウォレットの作成」をクリックします。
プライバシーポリシーを確認し、問題なければ「同意します」をクリック。
パスワードを設定します。（最低8文字）
「利用規約」を確認し、問題なければ「作成」をクリックします。
パスワードの設定が完了したら、シードフレーズを保存します。
こちらはアカウントの復元に必ず必要になるので、大切に保管するようにして下さい。
下の画像の鍵のマークをクリックすると、12個の英単語が記載されています。
そちらがアカウントのシードフレーズになるので忘れずに保存しましょう。
MetaMaskをインストールしたPCや、スマホなどが故障したり、起動できなくなった際に
アカウントを復元させる事ができます。
保存が完了したら「次へ」をクリックします。
次に先程、保存したシードフレーズを順番通りにクリックしていきます。
全てクリックし終わったら「確認」をクリックします。
最後に「全て完了」をクリックします。
以上でMetaMask（メタマスク）の初期設定は完了です。
MetaMaskのスマホでの初期設定方法
続いて、スマホからの初期設定方法を解説します。
まずは、先程インストールしたMetaMaskアプリを起動して下さい。
「MetaMaskにようこそ」と表示されるので「開始」をタップしてください。
ここでは新たにウォレットを作成していきますので、一番下の「新しいウォレットの作成」を選択します。
パスワード（８文字以上）を設定します。
入力し、下のチェックボックスにチェックを入れたら「パスワードの作成」をタップします。
パスワードの設定が完了したらシードフレーズを保存しましょう。
まずは「開始」をタップします。
画面が遷移したら「開始」をタップします。
先程設定したパスワードを入力し、「確認」をタップします。
次に「表示」をタップします。
すると12個のシードフレーズが表示されます。
必ず保管するようにして下さい。
シードフレーズの保管が完了したら、「続行」をタップします。
先程、保管したシードフレーズを順番通りに選択していきます。
シードフレーズの認証に成功したら、「バックアップの完了」をタップします。
画面が切り替わったら、「完了」をタップします。
以上でスマホでのMetaMask初期設定は完了です。
MetaMaskに入金する方法
初期設定が完了したら、MetaMask（メタマスク）へ仮想通貨を入金しましょう。
ここではイーサリアム（ETH）を入金する方法を解説していきます。
まずはMetaMaskを起動し、アカウント名にカーソルを合わせます。
すると、「クリップボードへコピー」と表示されるのでクリックして下さい。
自動的にクリップボードへMetaMaskのウォレットがコピーされるので、
そのアドレスへ、イーサリアムを送金すればMetaMaskへ入金されます。
先程のアドレス宛に送金してからしばらくすると、MetaMaskにイーサリアムが入金され、残高が増えます。
以上がMetaMaskへのイーサリアム入金方法です。
MetaMaskからの送金方法
続いて、取引所などへMetaMaskから送金する方法を解説していきます。
まずは、MetaMaskを起動し送金したい通貨をクリックします。
「送る」をクリックします。
「受取人を追加」の空白欄に送金先のアドレスを入力します。
送金したい仮想通貨（アセット）を選択し、金額を入力します。
最後にトランザクション手数料を選択し、「次へ」をクリックします。
画面が遷移し確認画面が出るので、再度送金内容に間違いが無いか確認し、「確認」をクリックします。
以上がMetaMaskからの送金方法になります。
MetaMaskの復元方法
MetaMaskの拡張機能やアプリを削除してしまった場合や、MetaMaskをインストールしたPCやスマホが故障して起動できなくなった際は、新たなPC・スマホでMetaMaskのアカウントを復元する必要があります。
まず、復元したいPCやスマホにMetaMaskをインストールします。
インストールが完了するとウェルカム画面が表示されるので「はじめる」をクリックします。
すると、ウォレットをインポートするか新規作成するか聞かれるので、「ウォレットのインポート」を選択します。
ここで、先程初期設定で保管した「シードフレーズ」を使用します。
「シードフレーズ」の空欄に保管したシードフレーズ12個を順番に入力します。
次に新しいパスワードを入力し、利用規約を確認し問題なければチェックボックスにチェックを入れ、「インポート」をクリックします。
以上がMetaMaskの復元方法になります。
MetaMaskにウォレットをインポートする方法
最後に、MetaMaskのアドレスを別のウォレットにインポートする方法を紹介します。
秘密鍵を確認する方法
ここで使用するのがウォレット用の「秘密鍵」になります。
こちらも先程保管した「シードフレーズ」同様大切なものなので、絶対に人に教えたりせずに大切に保管しておいて下さい。
まず、ウォレットの秘密鍵の確認方法ですが、メタマスクのメイン画面右上の「︙」マークをクリックします。
次に「アカウント詳細」を選択します。
QRコードが表示されるので、「秘密鍵のエクスポート」をクリックします。
MetaMaskの初期設定で入力したパスワードを入力し、「確認」をクリックします。
秘密鍵が表示されるので、誰にも知られないよう大切に保管して下さい。
インポート方法
先程保管した秘密鍵を使用し、別のMetaMaskアカウントにウォレットをインポートしていきます。
MetaMaskのメイン画面右上のアカウントアイコンをクリックし、「アカウントのインポート」を選択します。
先ほど保管した秘密鍵を入力し、インポートをクリックします。
以上がMetaMaskにウォレットをインポートする方法になります。
MetaMaskにカスタムトークンを追加する方法
MetaMaskのメイン画面にはイーサリアム（ETH）しか表示されていません。
ですので他のトークンを追加したい場合は自分で追加することになります。
まずはメイン画面のトークン追加をクリックします。
次に「カスタムトークン」を選択し、「トークンコントラクトのアドレス」の空欄に追加したいトークンのコントラクトアドレスを入力してくさい。
コントラクトアドレスが分からない場合は、発行元に聞くかEtherscanで調べることができます。
今回は例として「USDC」を追加していきます。
まず、Etherscanのページへ行き、検索欄に「USDC」と入力します。
すると、ドロップリストの中に「USDC」が出てくるのでそちらをクリックします。
ページ右側あたりにコントラクトのアドレスが表示されるのでコピーします。
MetaMaskの画面に戻り、追加したいトークンのコントラクトのアドレスを入力し、「次へ」をクリックします。
追加したいトークンが表示されているのを確認し、「トークンを追加」をクリックします。
以上でトークンの追加が完了しました。
トランザクションIDの確認方法
続いて、MetaMaskからトランザクションIDを確認する方法をご紹介します。
MetaMaskを起動し、確認したい取引をクリックします。
『Etherscanで表示』を選択すると、自動でEtherscan（イーサスキャン）に移動し、
詳細を確認することができます。
その中の「Transaction Hash」がトランザクションIDになります。
まとめ
ここまで『メタマスクとは何なのか？』といった事から使用方法・復元方法など色々と説明してきました。
初めての人は戸惑うかもしれませんが、慣れてしまえばそれほど難しいことではありません。
MetaMaskは資産を安全管理しつつ、非常に便利な機能を併せ持っているので、使わない手はありません。
是非、この記事を参考に使い方をマスターしましょう。
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