ファイルコイン(Filecoin)のマイニングを個人で参加するためのマイナー(会社)選びのコツとは?

ファイルコインは2014年にプロジェクトが発足、2017年にトークンセールが行われた仮想通貨であり、それを使ったシステムです。

時価総額ランキングTO10にも入ったことがある仮想通貨ですが、2021年5月現在は25位につけています。

このファイルコインについて、詳しく説明していきます。

目次

ファイルコイン(Filecoin:FIL)の基本説明と仕組み

ファイルコインの基本説明と仕組みを紹介します。

ファイルコインとは

ファイルコイン(Filecoin:FIL)はAmazonのAWSのようなクラウドサービスに代わる、オープンソースの分散型ストレージシステムです。

1つの固まりで構成するような従来の集権型ストレージではなく、世界中にあるデバイスの空き領域を利用し、P2P型と呼ばれる分散した形でのストレージを提供することを目的としています。

現在世界のストレージのうち、約50%が使われていない状態で放置されています。
その余っているストレージの貸し借りを行うことができるプラットフォームの提供の場を作りだし、双方にとって利益のある仕組みを造り出しています。

既に2020年にファイルコインのメインネットがリリースされています。
ファイルコインのネットワーク上には様々なアプリデータや写真、動画を保存することが可能。

暗号化されたプライベートなデータも保存することができます。

運営会社はProtocol Labs

ファイルコインを運営しているProcotol Labsという会社は、Juan Benets氏により2014年5月に創業されました。

創業者でありCEOであるJuan Benets氏はスタンフォード大学でコンピュータサイエンスを専攻、学士号と修士号を取得後にモバイルゲーム会社のCTOとして勤めています。

2014年はBitcoinが誕生してまだ5年、EthreumのICOが行われた年です。
そのような早い段階で、Procotol Labsでは既にファイルコインの最初のバージョンを発表していました。

IPFSとはhttpの上位互換となる技術

ファイルコインの根幹となる技術がIPFSです。
IPFSはWeb2.0で使用されるプロトコルであるHTTPに代わる新たなプロトコルで、Procotol Labsによって開発されました。

プロトコルとはコンピュータ同士の通信をする際の規格のことを指します。
アプリケーション同士ではHTTPと呼ばれるプロトコルが現在は主流であり、インターネットが一般的になった今では無くてはならない技術になっています。

このプロトコルでは基本的に「URL」と呼ばれる情報の格納場所を指定する必要があります。

しかし、この方式の場合は24時間365日サーバを安定稼働させる必要があり、安定稼働するためには冗長化の構成を強いられたり、URLの変更が容易にはできないという不都合が生じています。

それを解決するプロトコルがコンテンツ志向型プロトコルと呼ばれるIPFSです。
IFPSでは格納場所を気にすることなくネットワークに参加することができます。

「電子書籍」を購入したい場合、Amazonで買おうが楽天で買おうが中身には差はありません。
どこから入手すべきか、というのを気にせずに特定の電子書籍を指定すれば、購入することができるようになります。

仮想通貨に使われているブロックチェーン技術を使ってのネットワークはHTTPのWeb2.0との違いを表すことから、Web3.0と表現されます。

IFPS技術により構築されるネットワークは、まさにWeb3.0時代の到来と言えます。

2017年にICOプレセールで282億円を調達した実績

Procotol Labsでは2017年のICOで282億円もの資金を集めることに成功しています。
そのうち、ICOの開始わずか1時間で約170億円を集めました。

このICOには以下のような有名企業や大学が参加しています。
・世界最大のベンチャーキャピタル企業のセコイア
・同じくベンチャーキャピタル企業のアンドリーセン・ホロウィッツ
・米仮想通貨取引所ジェミニの創設者のウィンクルボス兄弟
・スタンフォード大学

ICOへの参加は、総資産額1億ドル以上の投資家、もしくは年間で20万ドル以上の利益を出した投資家のみに限定され、2100名が参加しています。

ICO時点の価格は1ドル未満でしたが、正式版の提供後には100ドル以上の価格に跳ね上がりました。

初期の投資家はわずか3年で、少なくとも100倍以上のリターンを手にすることができたことになります。

2020年に大手取引所に上場

2020年には世界最大の取引所であるBinanceをはじめとして、多くの取引所に上場を果たしています。

2020年10月時点に上場している取引所は以下のとおりです。

・KRAKEN
・bithumb Global
・KuCoin
・OKEx
・Huobi
・MXC
・Gemini
・Bitforex
・Binance
・FTX
・Bibox
・BigONE
・BiKi
・Bilaxy
・BiONE
・BitAsset
・Bitfinex
・BitMart
・Bittrex
・BitZ
・BKEX
・CITEX
・Coinlist Pro
・Coinsuper
・CoinTiger
・DigiFinex
・Gate.io
・Hoo
・Huobi Global
・Huobi Indonesia
・LBank
・Poloniex
・TOKOK
・ZB.COM

2021年5月現在、日本国内の仮想通貨取引所には上場していないため、ファイルコインの購入は海外の取引所にて行う必要があります。

海外の取引所ではBinanceが世界最大で、かつ倒産リスクが最も低い取引所であるため、Binanceで購入するのがおすすめですが、昨今日本の仮想通貨業界への締め付けが強くなっており、Binance含めた海外の取引所での仮想通貨の購入ができなくなる可能性もあります。

突然引き出しができなくなる、ということはほぼあり得ない話ですが、日頃から取引所のニュースを確認しておくようにしましょう。

ストレージとリトリーブ2つのマーケットを持つ

ファイルコインでは2つのマーケットに分かれていて、それぞれの場所でファイルのやり取りに関する取引が行われます。

その2つは、
・ストレージ
・リトリーブ
となります。

ストレージマーケットとは、ネットワーク上にファイルをアップロードしたいユーザーと、端末の空き領域(ストレージ)をファイルの保管場所として貸し出し可能なユーザーとのマーケットになります。

貸し出し者はストレージマイナーと呼ばれ、領域を貸した報酬としてFILトークン(ファイルコイン)を受け取ることができます。

一方、リトリーブマーケットはファイルにアクセスしたいユーザーと、分割して保存されてるファイルの一部を集めて提供するリトリーブマイナーとが取引を行うマーケットのことを指します。

リトリーブマイナーはアロケーションテーブルと呼ばれる配分表のようなものを元に、ユーザーの要求するデータをストレージから引き出します。

この時リトリーブマイナーには需要の高いファイルを広範囲かつ迅速に配布されることが求められます。

処理能力の高さや接続の帯域幅が優れているマイナーがファイルコインを獲得する確率が高まる仕組みになっています。

ファイルコインのロードマップ

ファイルコインのロードマップですが、2021年5月現在は2020年までで更新が止まっています。

・2020年3月~5月 テストフェーズ1
・2020年5月~7月 テストフェーズ2
・2020年9月 メインネットリリース

実際にはメインネットのリリースは1ヶ月遅れて10月にリリースされました。
また、仮想通貨取引所への上場は2020年10月15日に行われています。

ファイルコインの可能性について

ファイルコインは前述のとおりAWSのようなストレージシステムですが、違いは一極集中型ではなく分散型であること。

このメリットは空いているストレージの貸し借りができることや、一か所で管理するとハッキングによる個人情報流出やプライバシー漏洩のリスクに強いことが挙げられます。

それだけでなく、「アフタービットコイン」としても評価されています。
ビットコインは仮想通貨の中では圧倒的な存在として君臨し続けていますが、機能面では優れた仮想通貨というわけではありません。

そのため、ファイルコインのような実用性が高い仮想通貨は高く評価されており、ビットコインを超える力があるのでは、と言われています。

ファイルコインの可能性はアメリカ投資ファンド運用会社のグレイスケール・インベストメンツも認めており、ファイルコインに対する投資信託の運用を開始しました。

この1件が価格の急騰に影響したとも考えられています。

ファイルコインを個人でマイニングするやり方

仮想通貨の特徴として、マイニングという手段を使ってその仮想通貨を増やすことができます。
当然ファイルコインについてもマイニングが可能です。

ファイルコインのマイニングに参加すると報酬をもらうことができます。

マイニングは自分自身でマイニングを行うこともできますが、一般的にはマイナーと呼ばれるマイニング会社を選び、一定の金額を支払うことでマイニングを行ってもらうことが可能です。

ファイルコインマイニングの仕組みと特徴

ビットコインなどのマイニングは膨大な電力が必要で、環境に優しいとはいえないレベルです。
これはPoW(Proof Of Work)方式によるもので、この方式は大きな電力が必要なのが特徴です。

一方ファイルコインのマイニングはPoS(Proof Of Storage)方式のマイニングを採用しているのが特徴です。

このPoS方式で「自分が情報を保持していること」を証明する必要があります。

PoSは「Proof of Replication(PoRep)」および「Proof of Spacetime(PoSt)」と呼ばれる2つの要素で構成されています。

ファイルコインのPoSマイニングでは「ストレージマイニング(Storage Mining)」と「リトリーブマイニング(Retrieve Mining)」という2種類のマイニング方法があります。

ストレージマイニングは保有している空きストレージを提供することで、その報酬としてファイルコインを得ることができます。

ストレージマイナーの人々は自分が持っている空きストレージの一部をIFPSに貸し出すことで、ファイルコインを得ることができる仕組みです。

ストレージマイナーの人々は空きストレージの一部を貸し出す際に、一定期間空きストレージがオンラインに存在することを宣誓し、担保としてファイルコインをブロックチェーンに送信、セクターの容量と値段を設定してストレージマーケットで売りに出します。

売りに出された空きストレージを借りたいユーザーが現れると代金が支払われ、ストレージマイナーの元にデータが転送されることになります。

他方、リトリーブマイナーは分割された情報の破片をユーザーの代わりに集めて提供することでファイルコインを獲得することが出来るマイニングです。

アロケーションテーブルと呼ばれる配分表を元に、ユーザーの要求するデータをストレージから引き出します。
そしてユーザーとリトリーブマイナーで交渉が成立すると、ファイルコインとデータの交換が行われる仕組みとなっています。

ファイルコインのマイニング会社を選ぶポイント

ファイルコインをマイニングする会社は複数あり、マイナーを選ぶ必要があります。
マイニングを行う際にはユーザーの大事なデータを維持するという役割を担うため、常に安定したパフォーマンスを発揮する必要があります。

これを護れないマイナーにはペナルティが課され、マイニングを行っているマシンをシャットダウンして稼働を停止したりすると補償金を支払うことになります。

そのようなことを防ぐために、以下の2つのポイントが守られているかを確認しましょう。

・安定したマイニング環境と設備を保有していること
・運営が安定している会社であること

仮想通貨の案件はスキャムと呼ばれる詐欺案件が横行しています。
利益の根拠やリスクが書かれていない場合はスキャムである可能性を疑いましょう。

マイニングを行う業者は複数ありますが、既に申し込みが終了しているところもあります。
現在募集を行っているところではRRMineがおすすめです。

RRMinerは世界最大のマイニング企業で、企業パートナーに有名企業であるDELLやIT分野トップで有名な中国にある電子科技大学が名を連ねています。

また、マイニングには最初にシーリングというストレージにデータを貯める作業が必要となります。
シーリングはゆっくりと稼働し、徐々にデータが貯まっていきます。

シーリングがない状態ではマイニングが行われず、シーリングされた分だけマイニングが行われる仕組みです。
しかしRRMinerは最初からフルシーリング済みの状態でマイニングを行ってくれるため、初期状態からすぐにマイニングをスタートすることができます。

パフォーマンス面、企業の信頼性面の両方見てもマイニング業者として優れた評価であり、おすすめの会社です。

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